小さな紙を隠すように持って、万年筆でチョコチョコて描きました船の溜り場です。
このスケッチは南高橋から 高橋を見通して 葉書サイズの紙に慌ただしく 構図だけを、念頭に描きなぐってきたものです。
この船溜まりは以前、ハシケ「自分で 漕がなければ動かない船」が親船が引っ張りにくるのをそこで待機し、家族で生活していました。ハシケ船どうし渡り板をつなげ、所謂船上生活者の集まりがあった場所。
子供達が学校から帰ってきても、我が家の住い、船は戻っていないことは屡です。そんな姿を想いうかべると、 弟達の面倒をみる お姉ちゃんの活躍が瞼に浮かびますね。洗濯 物を紐に吊し、兄弟喧嘩の仲を取り持ったり、お腹のすいた 子供達に どこかに 隠し、仕舞っておいた何かしらの食べ物を分かちあってる姿。
最近ではそんなハシケを見掛けなくなり、エンジンの親船が亀島川から 本流へ 水門が開くのを待つ 船溜まりです。私の描く絵はそんな思いに混沌と暗くなるのでしょうか。