2009年11月28日土曜日

北カリフォルニア ハーフムーンベイ


2009年11月14日
ハーフムーンベイの桟橋を蟹漁船を追い求め、よく走り回ったね。
パパはお前と一緒にいるのがうれしくて。。。
ほら、日が西に傾く頃、桟橋の先端で、倉庫にいる人が蟹を船から引き揚げている場所を見つけたんだ。

怖そうに見えたおじさんだけど、お前が蟹を売ってもらえるか交渉してたら、
売ってくれるような事を。ところが、私達の後ろに、いつの間にか、何十人もの行列が出来てしまった。

それを見て、おじさんはみんなに「蟹は売らないよ!」と追い払っています。
私達はションボリ。それでも「さっき約束したからきっと...」と心細く待ったものでした。
私達は日本人、「もしかしたら?」と思っているのだけれど、なんだか私達をも寄せ付けてくれません。

そんな時、後ろから白人夫婦が(多分、英国人だと思うのだけれど)歩いて来ました。
女性も素敵でしたが、男性は長い高級マフラーを格好よく投げたらし、
やはり英国のダンディーだなと思ったりしていました。
むこうは夫婦、私達は親子だと、負けずに素敵に見えるはず。

再度、おじさんに蟹を売って欲しいのだけれど、と頼んで見たものの、結局買うことはできませんでした。
「カモメよ、蟹漁船が入ってくるのを教えておくれ!」

一緒に来たトムの友人達は、港のレストランに入り込んで、蟹のことも、私達のことも、心配することもなく、飲んだり食べたりしていました。
お前はトムを呼び、蟹を買いに言ってくれるよう、引っ張り出していました。
連れのもう一人の女性は神戸出身の気が強く、「あそこに行ったら脅かさなくちゃ買えないよ」とトムに。彼女は、「私達はお腹を減らし、走り回っていたのに、そっちは店の中で暖をとり、飲んでいるんだから!」と怒っていたのです。

待つこと数分。トムはお前に教えられた倉庫に行き、簡単に生きた蟹をゲットしてきました!
お前が驚いてどうやって買ったのか聞くと、働いているおじさん達ににタバコを出して、「タバコを吸うかい?」と聞くと嬉しそうにタバコを受け取り、あっさりと、売ってくれたそう。

日本では、こんなことを「餅屋は餅屋」と言いますね。
お前には男にタバコを差し出すテクニックは場違いだね。それはトムにしか出来ない技でした。

もう空は暗く、風も冷たく、一路帰路に向かっています。

2 件のコメント:

  1. パパ
    ハーフムーンベイは素晴らしい夕日で、蟹を求めて歩き回ったあの日はとても素敵な日だったね!これからももっと楽しいことたくさん出来るように健康管理に気をつけてね。

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  2. To Tom
    私のボディーガードへ

    今、テレビでジャン クロード バン ダムの映画を見ています。彼が相手にタバコを口にくわえさせ、足蹴りで、見事にタバコを蹴り落としました。
    トムも早く良くなって、また、ベガスに行き、私と一緒に睨みをきかせていてください。

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