2010年9月9日木曜日

ウィーン旅行より 第5回 映画 未完成交響楽

 この物語はまだ若かりし日の、健康に冒され、貧困状態にあったシューベルトのストーリーになります。 当時、シューベルトは小学校の代用教員で、18才位。 音楽は父や兄に学び、その頃すでに作曲を始め、野バラ、菩提樹などの歌曲に手をそめていた時代です。 まだ十八、九の彼が小学校の代用教員だったのは、この校長が彼の父親だったからでした。 

 そんなある日、学校にシューベルトに面談したい人物が参りました。校長室の父親に呼ばれ、、亦何か失敗をしたのかと、恐る恐る入ってくる十八才の未成年。だが、そこで待っていた人物は思いがけない幸運をシューベルトにもたらすのです。

 訪ねて来た人物の自己紹介はウィーン王立学友協会の主任技士。そして彼の口からの言葉、シューベルトをなんと感激させたことでしょうね。ウィーン社交界を牛耳る、エステルハージ伯爵のコンサートに招待作曲家として招待を受けたのです。
 彼は11才の頃、王立礼拝堂の少年歌手でもあり、変性期を迎え学寮を去った経歴があります。パイプオルガンも弾けます。 曲目は今までずうーと温めたいた曲が浮かびあがります。  でも、気がかり心配が有るのですよ。そんななか、当代随一の伯爵夫人のコンサート会場に、彼はどうやって登場出来るのでしょう。

つづく

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