ジャンセンの展示会がある。家内に云われ八重洲迄歩きましたよ。
丸の内側に出るには、構内を南から北側通路を横断します。最近駅構内は殆ど改築中。まるで、田舎者のように、躊躇いながらトンネルの様な通路を抜けだし、皇居側に出たものの・・・丸善は京橋にあった頃しか知りません。尋ねるにも立ち止まっている人なんか、いない。大東京の人種。目線を左から右に移し・・・Mと云う金色の彫り込んだビルがあります。Mが丸の内でも、丸善でも、信号待ちの人波に付いて、渡り、その建物の前まで行きましいた。一見、丸善ではありません。
植木を手入れしてる職人さんに声をかけました。
「ここ、 丸善ですか?」
「丸の内ホテル。丸善は、この後ろ。」
やっと、入れたと、一階を見回しても飲食店、エレベーター、エスカレターの前で、人込みに茫然とするだけ。なにしろ エスカカレーターで上にあがると、建物が二手にわかれています。私の立つているところは何かの会場ですが、違います。中に入り、カンターの女性に聞きます。
「ジャンセンの展示場はどこでしょう?」
「ジャンセン?分かりません。丸善なら向こう側のビルです。」
二つのビルの間に高架橋見たいな手すりの渡り廊下があり。下をお見下ろしながら、丸善のビルまでやっとたどりつきましたよ。
店内に入ってまた、分かりません。また尋ねます。
「ジャンセン展示場はどこですか?」
「ジャンセンは知りませんが、展示場は四階反対側のエスカレートでどうぞ。」
でもまた、尋ねるのです。
「展示場は何処?」
やっと見つかりましたね。ざっと見渡して四十点程、リトが半分、自記筆が数点初期油絵が一点。まだ健在の九十四の画伯です。
踊り子風の若い女。この絵が目を惹きつけました。私が所有してる「横たわる女」と同じモデルと思われます。立像、それに表示名が、なんと「バルバラ」!
私の前で、その絵を鑑賞していらっしゃったマダムと係りの若い男性。私も横に並び、つい、
「リトはいいですね。私も、この手のリトを二十年程前、手にいれましたが、当時もいい値でした。」

そのリト(上の写真です)を手に入れた時、デッサン直筆の女性像もありました。その前から三十分ほど立ち去れなかったら、支配人が、「そんなに気にいっつてくださるなら、この写真をさしあげます。」といただいたのが横の写真です。ちなみに、その画の価格は一千二百万円でした。
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東京丸の内 ジャンセン展
約30点が展示販売されるとのこと。
場所:丸善 丸の内本店 4Fギャラリー
期間:2010年2月2日から2月11日
お問い合わせ先:03-5288-8881
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