2010年2月9日火曜日

子供達と夏休み


 「子供達」と云える言葉は、そう、小学生の頃のことしか、考えられませんね。
 夏休みの学校の宿題。絵の宿題はパパ、工作の宿題はママと、子供はもう勝手に自分達で決めている頃です。
其の頃は、夏の太陽のように、息子も娘も眩しく、私の夏休みでもあり、思い出す私の第二の青春でもありました。

晴海埠頭へいつもの二台のオンボロ自転車で、私たち三人は颯爽とでかけるのです。夏休みの街は、もう人の気配がありません。 車も、東京湾方面に行くようなトラックさえも見当たらないのです。素敵な、青天井の遊び場。鼻歌の一つも口から飛び出します。
 すると、息子が勝手に、叫ぶように歌うのです。それも、当時大ブレークしたあの歌「ルビーの指輪」寺尾 聡の真似をして、ハミングしながら、ついには自転車二台を寄せ合って叫ぶ始末。
 
 埠頭では、丁度、外国船が停泊していて荷あげ人足が、艀「ハシケ」を忙しそうに上り降りしてる港風景です。息子は画用紙を広げ、無心に手を動かし、しばらくして「これでどう?」と。岸壁と船、 働いてる人らしい人物。
 
 私も大満足でベンチに足を伸ばし、西日に傾く太陽を、この紅の空が、何時までも過ぎ去らないようにと、眺めながら帰途につきました。

 写真はあの頃息子が夏休みに書いた絵です。数十年経ってこれらの絵を見ると、子供の絵は素晴らしいと思わされます。

 え?どうして夏休みの話?それは息子の剣道のお弟子さんが常夏のグアムから帰国して我が家に息子と立ち寄り、昔話に花が咲いたからでした。

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