
ルーベンスの赤い枢機卿の絵を見ていると、隣で覗き込んでいた女が、突然笑い出した。
「だって、その絵、あなたに似ているんだもの。口元には、少し笑いがあるようだけど、目は笑っていないわ。頭の中には拒否する観念だけがあって、ストレンジャーは受け入れないの。そう、あなたにはもっと他人が必要なのよ。それでいて、あなたはすべてに優しく振舞って見せるのね。もう、私を抱かないの?」
私は頭を上げた。
「自己紹介をお許しください。私はアカージ イヴァイッチ スビドリガイロフです。」
東京都某所の裏路地にひっそりと「The 黒船屋」はありました。 創業は昭和51年。 お店の名前は竹久夢二の絵からとりました。 ママの作る家庭料理、大正生まれのマスターの作るカクテル。 今夜のメニューはなんでしょう? 今でも黒船屋は私達の中に残っています。
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