
こぶしの咲く頃に、谷中方面に出かけることになります。
入谷のお寺に私の墓があり、毎年自分で墓地料を収めに行くのです。
何時も上野の森の音楽学校の裏を抜け、谷中、下谷、入谷と歩きます。
「***寺」と云うお寺が坂の上にあるのですが、勿論こんな立派なお寺は私のお寺ではありません。
若い頃、ここのお寺の三人娘の一人と駆け落ちみたいにして、千葉の港町まで逃げた事がありました。
日の長くなった坂道を下りながら、線香の香に、ふと昔の自分が立ち止まっている思いになります。
めぐりあう 坂一目散 遅日果て
ノブ
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